訪問看護管理能力の向上のために一旦立ち止まって考えてみよう!

訪問看護の管理者としての能力を向上していくにはどうしたらいいのか?悩むことはないでしょうか?

訪問看護ステーションの管理者として働いているとなかなか相談したり出来ないですよね?

この記事では、訪問看護管理者としての管理能力の向上させるにはどうしたらいいのか?紹介していきます。

看護管理とは?

そもそも、看護管理とは一体なんでしょうか?

効果的・効率的に看護が提供できる体制や過程を整理し、組織の成果を高める活動のことを看護管理と言います。

看護管理の目的

では、看護管理の目的は一体何なのでしょうか?

利用者さんやその家族に適切なケアが提供できるように働く環境を整える事だと思います。

  • 人材配置
  • 必要な資源の提供
  • 経済的支援
  • 時間
  • 情報

などを獲得し整備することが目的になります。

適切なケアが提供できるように働く環境を整えるって、忙しくなるとなかなかできないんですよね…

訪問看護管理者の仕事として、医療事務スタッフと共有の仕事もあるんです。

例えば、保険証類や書類の確認・カルテの作成や整理・電話対応などなど…なので看護管理者はパソコンスキルや法的なことや保険証類のことなども把握しておく必要があるんです。

訪問看護ステーションの立ち上げてすぐの時期は時間に余裕があるので、その時期に書類・マニュアル作成・どのようなスケールを作るのか?大体の大枠を作っておくことが大切です。

もちろん、不具合があれば少しずつ修正、アップデートしていくことも必要になります。

看護管理者がメンバーナース達に直接指導していく方が、看護管理者の看護観とズレが生じにくいので時間がある時には直接指導する方が管理者の想いや大切にしている事が伝わります。

 

看護の目的を達成するためには

  • メンバーなどの看護師が質の高い看護が提供できるように育成
  • 看護を提供する場の整備

などが必要とされています。

看護管理としてよく参考にされている本がこちら↓

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訪問看護師が提供しているものは…

訪問看護師が提供するものは、看護ですね?

でも、利用者にとってはベテランナースが来ようが新卒ナースが来ようが支払い金額が同じなわけです…

じゃあ、ベテランナースに来てほしい!!って思ってしまうのが利用者さん達ですよね。

でも、新卒ナースでも利用者さんに対してきちんとした対応ができる、暖かい看護師であれば受け入れがいいです。

ナースX

中には、年配の利用者さん達に

  • 「ふんふん」って頷き返答したりする、新卒ナース
  • タメ口で敬語か使えない…残念ナース
  • 上から目線で話すナース(利用者さんやその家族からはえらそうって思われる)

などが実際にいます。

接遇マナーができていれば、訪問看護 新卒ナースでも「この子であれば許しちゃう!」的なことは起こるんですよね。

逆に接遇マナーができていなければ、訪問看護 新卒ナースに独り立ちしてもらってから利用者さんによっては訪問看護の拒否などが起こることがあります。

そういう、ケースでは訪問看護 新卒ナースと同行訪問していかないといけません。なので1人のカウントができないんですよね…残念ながら。

新卒の訪問看護師を採用する場合は、ある程度育つまで待つという覚悟は必要です。訪問看護師を選択しているベテランナース達は職場の人間関係が面倒で1人で、しかも自分のペースで働ける訪問看護に魅力を感じているナースも多い。新卒ナースの比率が高い訪問看護ステーションでは、ベテランナースが同行訪問が多いことに対して苦痛に感じる場合もあるので採用時の若手ナースの比率は考慮するべきです。

ナースX

看護サービスの質管理のチェックポイント

看護の質管理の観点から

  • 医療と看護を無形のサービスとして捉えることができているか?
  • サービスの提供方法や体制が利用者の満足に結びついているか?
  • 目標管理を行う際に、次年度の目標に繋がっているか?

などチェックをしていきましょう!

看護サービスの質の評価

看護サービスは目に見えないサービスですよね。ナースがいいと思っても、受け手にとってありがた迷惑だったり、お節介になっていないか?考えることも大切です。

看護師の価値観などに左右されやすいので、質の担保をするにはマニュアル作成や各利用者さん達の生活歴やライフスタイルなども加味して個別的なケアが必要になります。

看護サービスの質の評価

医療や看護に対する質の向上は社会的責任でもあると思います。在宅医療全体での質の向上が求められています。

  1.  個別性や瞬時性が高い。
  2. 看護師個人の力量・能力・人間性・価値観に左右されやすい。
  3.  人対人の関係の中で創造される為、人として合う合わないがある。主観的、定量化が困難。
  4.  職務の範囲、役割分担が不明瞭であれば働くスタッフがジレンマを抱きやすい。

訪問看護管理者の役割とは?

訪問看護管理者の役割として、人・もの・こと・金の4つが大切と言われています。

人というのは育成までに時間がかかりますし、子育て同様に思ったように育たない可能性もあるわけです。

 

  • 信頼できる運営基盤を作る:法令遵守・経営の安定化
  • 安全にケアが提供できる組織づくり:質の保証・リスクマネージメントなど
  • 適切なケアができるようなサポート体制:教育体制の整備・マニュアル作成など
  • 利用者や家族なども含めてサポートしていく:理念をメンバーに伝えていく

訪問看護ステーションでは、管理者の想いや理念がとても大切です。管理者によって訪問看護ステーションのカラーが決まってしまうと言っても過言ではありません。

経営の安定化で大切なのは正しく算定していくということです。訪問看護師として一部ボランティア的な動きから算定できるようになるようなケースももちろんあります。

ですが、訪問時間という限られた資源の中で利用者さんに看護サービスを提供します。利用者さんみんなにサービスで超過で看護サービスを提供していくというのはナンセンスです。

まとめ

訪問看護管理者として、悩むことなどがあれば一度立ち止まって4つのポイントを考えてみましょう!訪問看護管理者としての能力を向上していくには、必ず考えてほしい事になります。

 

1・訪問看護管理者として、自分は何を大切に思って、何を実現するために訪問看護ステーションを立ち上げたのか?そのために、何を実践したらいいのか?

2・利用者さんやその家族にどのような看護と医療を提供したいか?

3・看護メンバーにどのような訪問看護師になってほしいのか?

4・管理者として自分が目指していることや看護師としての価値は何なのか?

 

この記事が、悩める訪問看護管理者のお役に立ちますように!

 

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