ストーマの装具交換は介護士でもできる?

ストーマの装具交換は医療行為ではないと位置付けられてからもう10年以上経ちます。

 

にも関わらず今だに医行為と考える看護・介護職員が多くいます。

不思議ですね…

 

ということで今回はストーマの装具交換が介護職員でもできることについて記事にしました。

 

ストーマ装具交換を介護職員に依頼する場合の注意事項

 

ストーマの装具交換は医行為でないと位置付けられる

ストーマ装具交換を行う介護職員への支援が必要なケースがある

 

医師法第17条歯科医師法第17条および保健師助産師看護師法第31条の解釈についての注2から5までを踏まえ医師または看護職員と密接な連携を図るべきもの

厚生労働省医政局通知(H23年)

とされています。

 

介護現場ではストーマの装具から便が漏れてしまい汚れたまま放置なんてできない。という声も多くあり医行為ではないとされていますがあくまでも皮膚の状態などが安定していることが大切です。

ナースX

 

装具の交換について施設によって対応が違います。

 

もし依頼をされたら、どのように交換するのか確認して行いましょう 😉

 

ストーマ装具の種類

ストーマ装具とは大きく分けて2種類

ワンピース(単品系):肌に触れる部分(面板)と袋が1つになっている

ツーピース(二品系):肌に触れる部分(面板)と袋が別になっている

 

ワンピース(単品系)

メリット

  • ワンタッチで装着可能
  • 軽くて薄い
  • 比較的安価

 

デメリット

  • 袋のみの交換ができない

 

ツーピース(二品系)

メリット

  • 袋のみの交換が可能

 

デメリット

  • 厚みがある
  • 比較的高価
  • 腹がぽっこりしている場合は密着しにくい

 

ストーマの観察

  • ストーマの色
  • むくみ
  • 血が出ていないか?
  • 皮膚の状態(ストーマ・ストーマ周囲の皮膚)

 

などがあります。

 

 

剥がした後の面板も観察も重要

剥がした後の面板(肌に密着している部分)を見ると色が変わってふやけている部分があります。

 

そのふやけのことを膨潤と呼びます。

この辺の観察は看護師の役割ですね。

ナースX

 

サイズの計測方法

縦×横×高さ

ストーマが出ている皮膚のところから高さは便がでる所をまで測ります。

 

便利なのが100均でも売っているノギスで測るのが簡単です。

ナースX

 

ストーマの種類

消化管ストーマ:便がでる

尿路ストーマ:尿がでる

 

消化管ストーマの方の方がよく見かけると思います

ナースX

 

 

ストーマでよくあるトラブル

  • 皮膚が荒れる
  • ストーマ袋からの漏れ
  • 面板が剥がれる
  • ストーマからの出血

 

交換時の注意点

面板は愛護的に剥がすように剥離剤(リムーバー)を使用して丁寧に剥がしましょう。

 

ストーマの周辺を石鹸などで優しく洗い、ストーマは粘膜なので傷つき安いので特に注意が必要です。

MEMO
24時間施設内に看護師がいる場合は看護師が基本的にストーマの装具交換をすることが多く、お風呂の時にリムーバーで面板を剥がすことのみお願いすることもあるようです。なので、施設の方針に従って処置しましょうね。

 

チーム内の統一した評価を行うためABCD-Stoma®️を活用

ABCD-Stoma®️については日本創傷・オストミー・失禁管理学会のHPを参考にしてください。

 

まとめ

 

ストーマの装具交換は医行為だ!といまだに思っている職員に対して

ストーマ装具交換を介護職員に依頼する場合の注意事項として

皮膚の状態にトラブルがないことや看護管理が必要でない場合

在宅などの看護計画の実施計画に基づいて行える。

 

ポイント

H23年(2011年)からストーマの装具交換は医行為でないと位置付けられる。

ストーマ装具交換を行う介護職員への支援が必要なケースがある。

外訪問でストーマの装具が外れた場合は介護士で交換しても大丈夫です。

 

 

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