企業などで働く看護師には管理監督者というポジションで働く人たちがいます。そこで、管理監督者と管理者の違いは何なのか?この記事で紹介したいと思います。
目次
近づくな!危険!!管理監督者とは
管理監督者とは
労働基準法第41条2号内監督もしくは管理の地位にあるものを指します。
- 重要な職務内容を有している:経営者と同レベルで重要な職務を担っている
- 重要な責任と権限を有している。:労働条件の決定・労務管理・経営に関する意思決定に関与
- 労働時間や業務の量を企業に制限されない:休日や勤務時間に関係なく業務を遂行
- 地位にふさわしい待遇を受けている:職務の重要性から一般の労働者と比べ給与や賞与が高い
上記4点の条件を満たす必要があります。
管理監督者とは一般的に経営者と一体的な立場にある従業員のことを指します。
でも、日本の場合は管理監督者という名ばかり管理者が多くないんです。
管理監督者には一般的な労働基準法が適応されません。
ご存知ですか?
- 労働時間
- 休憩
- 休日
という
働く上で守られる労働条件が守られません。
今の日本では看護管理者(管理監督)と言う名の名ばかりで、36(サブロク)協定にも入れず仕事がエンドレス状態で年俸制という人たちが多いのが事実です。
管理者とは?
管理者と管理監督者が混同されているケースが多いのですが管理者と管理監督者は違います。
管理職の一部が管理監督者であり、必ずしも一致しません。
管理職の一般的な定義はないため管理者と管理監督者を混同し、管理者を全員管理監督者扱いとしている名ばかり管理者が問題になっています。
看護師として管理者と管理監督者との違いは知っておいたほうがいいのはいうまでもありませんね。
管理監督職が嫌になってしまった場合の対処法
対処方法としては3つ
- 我慢する
- 改善できるように会社に提案する
- 転職する
①の我慢するケース
我慢できても2から3年程度しか身も心も持ちません…
②の改善できるように会社に提案するケース
上司などに相談して会社の体質を変えていくしかありませんが、
会社の文化自体が変えにくい場合はさっさと諦めて③の転職するのが賢明です。
悩んでいる時間がもったいない。
③の転職のケース
先に入職している周りの人たちの働き方や表情などを見て数年後の自分を想像してみましょう。
1つの会社に縛られる必要がない事は明白です。
1番大事なのは
管理監督者として何が嫌なのか?よく考えてみる事。
人によってライフプランがそれぞれ違います。お金を稼ぐことが優先な時期や時間が必要な時期などあるはずです。
仕事から学ぶべきものも多いので、本当に看護師としてやりたい業務なのか?
考える必要があると思います。
私の場合は看護師として目指す姿があるにもかかわらず、1円たりとも昇給もなく業務量だけ増やされたことがあります。ここが年俸制の罠です。業務量を増やしても給料は年俸なので支払わなくてもいいわけですから、会社としてはラッキーですよね。管理監督者として休みの日でも電話がかかってきたり仕方がないのかもしれませんが、ほとんど休みのない状況で看護師がやらなくても良いような業務が増えたんですね。
この(増えた業務内容の)スキルは看護師として必要なのか?考えました。
1人あたり24時間という限られた時間の中で、看護管理の仕事でさえ手一杯なのに請求や発送などもやらなければいけなくなり馬鹿馬鹿しいと思い退職を決意しました。
ナースX
何でもかんでも自分がやらないといけない状況なのであれば、自分の訪問看護ステーションを立ち上げたほうが腑に落ちますしやりがいがあると思います。
何が自分にとって大切なのか?
ということです。
私の答えは自分の健康と時間が大切。
安定的な収入は大事ですが、それより大事のものは自分自身…
という答えでした。
自分の健康と時間が大切な人には年俸制の管理監督者というポジションは近づくな!危険!な訳です。
人間、24時間365日ずーっと働き続けることはできません。
管理監督者で年俸制の方は会社にいいようにされるカモになっていないか?
一度考えてみる事をお勧めします。
管理監督者というポジションや24時間オンコール状態でも大丈夫という人はそのまま働き続けてください。
ただし、時間は戻ってきませんけどね。
人生は1度きりです。
まとめ
人生は1度きりです。さっさと見切りをつけて転職するのもあり。
残されるスタッフのことを考えていたら、いつまでも転職はできません。1番大事なのは自分自身。
本当に管理監督者というポジションの仕事がやりたいか?考える。
年収と労働時間を計算して、パートの人より時間給が低いケースは管理監督者ではありません。
年俸制で労働時間が長時間になる場合2から3年は我慢できても10年も我慢できません。
この世の中からブラック労働で悩む人が減りますように…
そして、この記事が誰かの役に立ちますように 😉